●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-20.IV.3:1 ~ T-20.IV.4:7

3. Your insane laws were made to guarantee that you would make mistakes, and give them power over you by accepting their results as your just due.

  • insane [inséin] : 「正気でない、精神障害の、非常識な」
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規」
  • guarantee [gæ̀r(ə)ntíː] : 「保証する、請け合う、約束する」
  • mistake [mistéik] : 「誤り、判断上の間違い、ミス、過ち」
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、成り行き、効果、成果」
  • due [d(j)úː] : 「当然支払われるべきもの、会費、手数料、税」
❖ "Your insane laws ~ "「あなたの狂気の法は、あなたが過ちを犯すことを前提に作られたのだ」。意味合いとしては、あなたに罪があることを前提にして作られたのだ、ということ。"and give them power over ~ "「そして、過ちの結果を、当然支払われるべき代価として受け入れることで、過ちにパワーを与えることを前提に、狂気の法は作られたのである」。ここも、過ちを罪に置き換えてみると理解しやすい。罪という幻想を源として、その結果が、病、死、悲しみ、痛みである。あなたに罪があるから、病、死、悲しみ、痛みは当然の結果であると、つまり、支払われるべき代価だと思い込んでしまうのである。思いは実現するので、病、死、悲しみ、痛みは、生活の場に現実化する。つまり、あなたが、現実化するパワーを与えてしまうのである。そういう法則は、まさに狂気の法である。言い換えれば、エゴの思考システムを下支えする法であり、あなたはその支配下にあるのだ。



What could this be but madness? And is it this that you would see within your savior from insanity?
  • madness [mǽdnəs] : 「狂気、熱狂、熱中」
  • within [wiðín] : 「〜の中、〜以内で」
  • savior [séivjə(r)] : 「救助者、救い手、救済者、救い主」
  • insanity [insǽnəti] : 「狂気、精神病、精神異常」
❖ "What could this ~ "「これは、狂気でなくて何だろう」。"And is it this that ~ "「そして、これは、狂気からあなたを救ってくれる救い主の中に、あなたが見ようとしているものではないのか」。"your savior"「あなたの救い主」とは、あなたの同胞のこと。あなたの同胞は、あなたの中に無辜(むこ)性を見いだし、あなたを罪の意識から救ってくれる救い主である。それにも関わらず、あなたは、その同胞の中に狂気を見ようとしている。つまり、同胞は罪深く、当然の報いとして、病、死、悲しみ、痛みに苦しむだろうと思っているのだ。



He is as free from this as you are, and in the freedom that you see in him you see your own.
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
❖ "He is as free from ~ "「あなたが狂気と無縁であると同様に、同胞も、狂気とは無縁なのだ」。本当は罪はなく、過ちも犯さない、それが実相的姿である。神の子の実相に、狂気は存在しない。"and in the freedom ~ "「そして、あなたが同胞の中に見る自由の中に、あなた自身の自由を見るのである」。あなたと同胞は自他一如であり、同胞はあなたの鏡の像である。あなたが同胞を罪なき自由な神の子であると認識すれば、すなわち、同時に、あなた自身が罪なき自由な神の子であると受け入れたことになるのだ。



For this you share. What God has given follows his laws, and his alone.
  • share [∫éə(r)] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • follow [fɑ́lou] : 「〜に従う、追随する」
  • alone [əlóun] : 「独りで、単に、ただ〜だけに」
❖ "For this you ~ "「なぜなら、あなたは同胞と、それを分かち合うからだ」。罪も過ちもない、それとは無縁な存在であるという認識を、自他一如によって分かち合うからだ。"What God has given ~ "「神が与えたものは、神の法に、また、神の法だけに、従うのである」。無辜(むこ)性、自由、それらは神が神の子を創造するに当たって、神が神の子に与えた神聖さである。したがって、無辜、自由、神聖さ、等々は、実相世界の法、神の法に従うのだ。つまり、与えることと得ることは同じであり、分かち合うことで拡張増大するのである。



Nor is it possible for those who follow them to suffer the results of any other source.
  • possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る」
  • those who : 「〜する人々」
  • suffer [sʌ́fə(r)] : 「苦しむ、経験する、耐える」
  • result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、成り行き、効果、成果」
  • source [sɔ́ː(r)s] : 「もと、源、起点、原因」
❖ "Nor is it possible for ~ "「神の法に従うものは、その他の如何なる源の結果に苦しむということは不可能なのだ」。喜び、平和を生み出してくれる源は、実相世界にあり、それは神聖さであり愛である。その真実の源とは別に、他の虚偽の結果を生み出すものが、幻想世界の罪である。病、死、悲しみ、痛みは、罪の意識という源が生み出す結果である。しかし、実相世界の神の法に従うものは、幻想世界の法とは関わりを持ってはいない。したがって、罪という源とも、その結果とも無縁なのだ。病、死、悲しみ、痛みという結果に苦しむことはないのだ。



4. Those who choose freedom will experience only its results.
  • choose [t∫úːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • experience [ikspí(ə)riəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
❖ "Those who choose ~ "「自由を選択した者は、自由の結果だけを経験することになる」。自由の結果とは、喜びであり、平和である。実相を選べば、実相の結果がついてくるのだ。



Their power is of God, and they will give it only to what God has given, to share with them.
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • share [∫éə(r)] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
❖ "Their power is ~ "「彼らのパワーは、神のものである」。喜びや平和を実現するパワーは、実相的パワーであって、神が神の子に授けたパワーである。元を正せば、神のパワーなのだ。"and they will give it ~ "「彼らは、そのパワーを、神が与え、彼らが分かち合うものだけに与えることになる」。神が与えるものとは、実相世界の実在のことである。喜び、平和、愛、慈しみ、美、等々は神の贈り物である。そして、神の子はその贈り物を分かち合い、拡張増大させるのである。そういう実体にこそ、神のパワーを与えることが出来るのであって、神のパワーによって、実相世界に実体化するのである。



Nothing but this can touch them, for they see only this, sharing their power according to the Will of God.
  • touch [tʌ́t∫] : 「〜に触れる、作用する、影響を与える」
  • according to : 「〜に従って、〜と一致して、〜によれば」
  • will [wíl] : 「意志、精神力、意欲」
❖ "Nothing but this can ~ "「こうしたもの以外に、神の法に従う者に影響を与えるものはない」。実相世界の実在だけが影響を与えるのであって、幻想は一切影響を与えることは出来ない。病、死、悲しみ、痛みなどいう幻想は、神の法に従う者に影響を及ぼすことは不可能なのだ。"for they see only ~ "「なぜならば、彼らは、実相世界の実在だけを見ているからだ」。"sharing their power ~ "分詞構文、付帯状況、「そして、神の意思にしたがって、彼らのパワーを分かち合っているのである」。真実を実在化させるパワー、いわば、奇跡のパワーを神の子はもっていて、決して独占することなく、パワーを分かち合い、それを拡張増大させている。それこそ、神の意思である。



And thus their freedom is established and maintained. It is upheld through all temptation to imprison and to be imprisoned.
  • establish [istǽbli∫] : 「確立する、達成する、樹立する」
  • maintain [meintéin] : 「〜を保持する、維持する、保つ」
  • upheld [ʌphéld] : 「uphold の過去・過去分詞形」
  • uphold [ʌphóuld] : 「支持する、支える、維持する」
  • through [θruː] : 「〜を通り抜けて、経て、〜の中を通って」
  • temptation [tem(p)téi∫n] : 「誘惑、衝動、誘惑物 」
  • imprison [imprízn] : 「監禁する、拘置する、投獄する」
❖ "And thus their freedom ~ "「このように、彼らの自由は確立され、維持されるのである」。"It is upheld through ~ "「その自由は、牢獄に入れようとする誘惑、牢獄に入ろうとする誘惑をかいくぐって維持されるのだ」。実相世界で確立した自由ではあるが、ややもすると幻想世界(牢獄)に戻りたい、あるいは、他者を幻想世界(牢獄)に連れ戻したいという誘惑にかられる時もある。エゴの甘い誘惑である。たとえば、実相的自由を捨てたなら、大金持ちにしてやろうとか、大きな権力を与えてやろうとか、エゴは、あなたの心の隙を見て、幻想世界へ連れ戻そうとする。甘い誘いをかけるのだ。お金があり、権力があれば、この世界での自由は倍増すると囁(ささや)きかけ、エゴの思考システムを吹聴するのである。



It is of them who learned of freedom that you should ask what freedom is.
  • learn [lə́ː(r)n] : 「〜を学ぶ、〜を知る、分かる」
  • learn of : 「〜を知る」
  • should [∫úd] : 「〜すべきである、〜べきだ」
  • ask [ǽsk] : 「〜を尋ねる、質問する、聞く、問う」
❖ "It is of them who ~ "「自由とは何なのか、あなたが訊ねなくてはならないのは、自由を知った人からなのだ」。実相的な真実の自由を学ぶには、自由を知っているホーリー・スピリットからでなくてはならない。お金と権力によって他者を自由に操れると吹聴するエゴに、自由とは何なのか、訊ねてはならない。エゴは、本当の自由を知らない。エゴの語る自由は虚偽の自由に過ぎないからだ。



Ask not the sparrow how the eagle soars, for those with little wings have not accepted for themselves the power to share with you.
  • sparrow [spǽrou] : 「スズメ」
  • eagle [íːgl] : 「ワシ」
  • soar [sɔ́ː(r)] : 「舞い上がる、高く昇る」
  • wing [wíŋ] : 「翼、羽根」
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
❖ "Ask not the sparrow ~ "「鷲はどうやって大空を飛べるのか、雀に訊ねても無駄である」。"for those with little ~ "「なぜなら、ちっぽけな羽根しかもたない者は、あなたと分かち合うパワーを、自分のためにも受け入れるということをしないからだ」。ここで言う"the power to share with you"「あなたと分かち合うパワー」とは、実相的自由のことだと思っていいだろう。器量の小さい者は、分かち合われるべき真実の自由を、自分のために、受け入れることさえ出来ないのだ。つまり、雀は地上すれすれしか飛べないという幻想世界的自由は持っているだろうが、大空を高く高く飛ぶ鷲の、実相世界的自由は知らないのである。ところで、高校時代に漢文で学んだ文章を覚えているだろうか? 『燕雀焉んぞ大鵬の志を知らんや』。『大鵬(たいほう)』が『鴻鵠(こうこく)』となっていたかもしれない。いずれにせよ、オオトリのことだ。スズメやツバメどもに、大空を駆け回るオオトリの心が分かってたまるものか、といった意味合い。この心意気をもって、ACIMを学んでほしい。
 
 
 

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