●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-20.VI.7:1 ~ T-20.VI.8:9

7. Idolaters will always be afraid of love, for nothing so severely threatens them as love's approach.

  • idolater [aidɑ́lətə(r)] : 「偶像崇拝者、心酔者」
  • always [ɔ́ː(l)weiz] : 「いつも、常に」
  • be afraid of : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
  • severely [sivíə(r)li] : 「厳しく、激しく、ひどく、重く」
  • threaten [θrétn] : 「〜を脅す、脅迫する」
  • approach [əpróut∫] : 「近づくこと」
❖ "Idolaters will always ~ "「偶像崇拝者は、常に愛を恐れている」。"for nothing so severely ~ "「なぜなら、愛の接近ほど、偶像崇拝者を激しく怖がらせるものはないからだ」。愛は真実を運んでくる。幻想を信じる偶像崇拝者にとっては、真実が一番怖いのだ。へたに愛を知ってしまって、真実に目覚めることが恐ろしいのである。



Let love draw near them and overlook the body, as it will surely do, and they retreat in fear, feeling the seeming firm foundation of their temple begin to shake and loosen.
  • draw [drɔ́ː] : 「〜を引き出す、〜を引き付ける、引き寄せる」
  • near [níə(r)] : 「〜の近くに、〜の近くで、身近に、接近して」
  • overlook [òuvə(r)lúk] : 「見て見ぬふりをする、見過ごす、大目に見る」
  • surely [∫úə(r)li] : 「疑いなく、しっかりと、確かに、確実に、必ず、きっと」
  • retreat [ritríːt] : 「後退する、撤退する、退く」
  • in fear : 「心配のあまり、恐れて、おどおどして」
  • seeming [síːmiŋ] : 「外観上の、外見だけの、見せかけの、うわべの」
  • firm [fə́ː(r)m] : 「堅い、堅固な、頑丈な、堅調な、安定した」
  • foundation [faundéi∫n] : 「土台、礎、基盤、根拠、基礎、根幹」
  • temple [témpl] : 「神殿、寺院、教会、殿堂」
  • begin [bigín] : 「〜を始める、〜するようになる」
  • shake [∫éik] : 「震える、振動する、揺れる」
  • loosen [lúːsn] : 「緩む、ほぐれる」
❖ "Let love draw near ~ "「愛を、偶像崇拝者の近くに連れてきて、肉体を見過ごすようにしてみよう」。"as it will ~ "「きっと、愛はそうするだろうから」。きっと、愛を知れば肉体に目を奪われることはなくなるだろうから。"and they retreat in ~ "「そうすれば、偶像崇拝者は恐れをなして避難するだろう」。というのも、"feeling the seeming ~ "分詞構文、理由、「堅固に見えた彼らの寺院が揺れ始め、ぐらぐらになるのを感じるからだ」。実在だと信じていた肉体という寺院が、愛の運んできた真実を目の前にして、地震で揺れるように揺らぐのである。彼らは、寺院から、つまり、肉体から逃げ出さなくてはならない。



Brother, you tremble with them. Yet what you fear is but the herald of escape.
  • tremble [trémbl] : 「震える、身震いする、おののく、恐れる、わななく」
  • fear [fíər] : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
  • herald [hér(ə)ld] : 「予兆、先触れ、先駆者、使者」
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、避難、逃避、回避」
❖ "Brother, you tremble ~ "「同胞よ、あなたも彼らと共に震えている」。"Yet what you fear ~ "「しかし、あなたが恐れているのは、他ならぬ、脱出の兆しなのだ」。肉体からの解放を目の前にした武者震いである。つまり、いい兆候だ。



This place of darkness is not your home. Your temple is not threatened. You are an idolater no longer.
  • place [pléis] : 「場所、個所、住所、席、立場、境遇、環境」
  • darkness [dɑ́ː(r)knəs] : 「暗さ、暗がり、暗闇」
  • threaten [θrétn] : 「〜を脅す、脅迫する」
  • idolater [aidɑ́lətə(r)] : 「偶像崇拝者、心酔者」
  • no longer : 「もはや〜でない」
❖ "This place of darkness ~ "「この闇の場所は、あなたの住家ではない」。闇の幻想世界の、闇の肉体は、あなたの住む家ではない。"Your temple is not ~ "「あなたの寺院は、脅かされるようなものではないのだ」。愛が近づいて寺院がぐらつくようなものではない。逆に、愛を迎え入れる寺院であるからだ。"You are an idolater ~ "「あなたはもう、偶像崇拝者ではない」。あなたはもう、肉体に騙されることはない。肉体を信仰することもない。



The Holy Spirit's purpose lies safe in your relationship, and not your body. You have escaped the body.
  • purpose [pə́ː(r)pəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • safe [séif] : 「安全な、無事な、安泰で、別状がない、無難な」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、ずらかる、脱出する、抜ける」
❖ "The Holy Spirit's purpose ~ "「ホーリー・スピリットの目的は、あなたの関係性の中に、安全に、存在している」。"and not your ~ "「あなたの肉体の中にあるのではないのだ」。ホーリー・スピリットの目的とは、神の子が実相世界に目覚め、天の王国へ回帰すること。その神聖な目的は、あなたが偶像を崇拝している間も失われずに、あなたと同胞との、心と心の関係性の中にあった。神聖な関係性の中にある二人の心の中に安全にしまわれていたのだ。"You have escaped ~ "「あなたは、肉体を脱出したのである」。したがって、神聖なホーリー・スピリットの目的を思い出したのだ。もう、武者震いは止まっているだろう。なぜなら、喜びが恐れを凌駕するからだ。



Where you are the body cannot enter, for the Holy Spirit has set his temple there.
  • enter [éntə(r)] : 「〜に入る、〜に参加する、〜に立ち入る」
  • set [sét] : 「整える、定める、配置する、設定する」
❖ "Where you are ~ "「あなたのいる場所に、肉体は入っていけない」。" for the Holy Spirit ~ "「なぜなら、ホーリー・スピリットは、そこをホーリー・スピリットの寺院にしたからだ」。あなたの心の中に、ホーリー・スピリットは寺院を建てた。あなたの心をホーリー・スピリットの寺院にしたのだ。神聖な寺院に、幻想の肉体は入り込めない。



8. There is no order in relationships. They either are or not. An unholy relationship is no relationship.
  • order [ɔ́ː(r)də(r)] : 「順、順序、順番、順位、序列、系列」
  • either [íːðə(r)] A or B : 「AかそれともB」
  • unholy : 「不信心な、不敬な、不道徳な」
❖ "There is no order ~ "「関係性には序列はない」。ちょっと悪い関係性とか、すごく悪い関係性、まあまあ許せる関係性など、関係性に善し悪しの程度はない。 "They either are ~ "「関係性は、神聖な関係性か、神聖ならざる関係性かのどちらかしかないのだ」。"An unholy relationship ~ "「神聖ならざる関係性は、もはや、関係性などではない」。関係性と呼べる代物ではない。



It is a state of isolation, which seems to be what it is not. No more than that.
  • state [stéit] : 「状態、形勢、情勢、状況」
  • isolation [àisəléiʃən] : 「孤立、分離、隔離、孤独、孤立感」
  • no more than : 「ただの〜にすぎない、たかが〜」
❖ "It is a state ~ "「神聖ならざる関係性は、孤立した状態であり、」"which seems to be ~ "「それは、そうでないように見える」。あたかも孤立していないように見える。"No more than ~ "「見えるだけで、それ以上ではない」。肉体と肉体が結ばれ、一見すると、肉体的関係性は孤立と無縁に思えるかも知れないが、心と心はバラバラで、完全に孤立しているのだ。心は、孤独なのである。



The instant that the mad idea of making your relationship with God unholy seemed to be possible, all your relationships were made meaningless.
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • mad [mǽd] : 「気が狂って、怒って、頭にきて、発狂して」
  • unholy : 「不信心な、不敬な、不道徳な」
  • possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る、なし得る」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無益な、価値のない、無意味な」
❖ "The instant that the mad ~ "「神とあなたの関係性を神聖ならざるものにするという狂った考えが可能であるかのように思われた瞬間、」"all your relationships ~ "「あなたの関係性のすべては、意味を奪われたのである」。神の子はその昔、ひょっとしたら、神なしで神のように生きていけるのではないかと思った。神との分離という狂った考えを抱いた瞬間、神の子は神と分離し、神との神聖な関係性は意味を失ってしまった。神の子は一方的に、神とのコミュニケーションのチャンネルを遮断したのである。



In that unholy instant time was born, and bodies made to house the mad idea and give it the illusion of reality.
  • house [háuz] : 「〜を収容する、〜に住居を与える、〜を収納する」
  • illusion [ilúːʒ(ə)n] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • reality [ri(ː)ǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
❖ "In that unholy instant ~ "「神聖ならざる瞬間に、時間が誕生し」、"and bodies made ~ "「そして、狂った考えを収容し、幻想の現実感を与えるために肉体が作られた」。神から神の子が分離した後、神の子は幻想世界を心の外側に投射して作った。空間と時間を作ったのだ。時間が誕生した、神聖ならざる瞬間である。分離を象徴し、実相の心を幽閉する場所が必要であった。それが肉体である。狂った思考をその肉体に宿らせたのだ。そして、あなたもその幻想の世界が、実在する現実であるかのように錯覚して生きてきたのだ。



And so it seemed to have a home that held together for a little while in time, and vanished.
  • held [héld] : 「holdの過去過去分詞形」
  • hold together : 「まとめる、団結させる」
  • a little while : 「つかの間、ほんのちょっとの間」
  • vanish [vǽni∫] : 「消える、消えてなくなる、姿を消す」
❖ "And so it seemed to have ~ "「したがって、狂った考えは、しばらくの間、肉体と一緒になれる住家を持ったように思えたのだが、」 "and vanished"「それも、消滅するのである」。過去形でかたられているが、実相世界から見れば、狂った想念や肉体は消滅してしまったのだが、幻想世界にあっては、それは未来である。その確実な未来を、あなたはものにしなくてはならない。つまり、あなたは肉体を消滅させなくてはならないのだ。誤解してはならない、それは肉体的な死(あるいは自殺)を通してではない。肉体を抜けるのである。イエスが2000年前に果たしたように、生きながら肉体を抜けるのである。涅槃(ねはん)に至るのだ。天に昇るのである。アセンションするのである。



For what could house this mad idea against reality but for an instant?
  • against [əgénst] : 「〜に逆らって、〜にそむいて、反抗して」
  • reality [ri(ː)ǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
  • for an instant :「ちょっとの間、ほんの束の間」
❖ "For what could house ~ "「なぜなら、実相に逆らって、こんな狂った考えを、しばらくの間ならいざ知らず、ずっと宿して置けるものは、いったい何があるか」。しかし、この『しばらくの間』が、我々には実に長い。神の子全体が幻想に気付いて、実相に目覚め、すべての神の子が天の王国へ昇る日はいつ来るのだろう。すべての神の子が涅槃に至らねばならない。時間の存在しない実相世界では、それはすでに達成された事実である。きっと、ほんのつかの間の出来事に過ぎなかったに違いない。そして、もし、神の子が天の王国に昇ることが出来たときは、きっと、神の子自身も、自分が夢見ていた時間はほんのわずかであったと感じるのであろう・・・。長い長い輪廻転生もまた、短い夢であるに違いない。
 
 
 

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