●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-25.IV.5-1 ~ T-25.V.1:6

5. In you is all of Heaven. Every leaf that falls is given life in you. Each bird that ever sang will sing again in you.
  • leaf [líːf] : 「葉、葉っぱ」
  • fall [fɔ́ːl] : 「落ちる、落下する」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • bird [bə́ːrd] : 「鳥」
  • sang [sǽŋ] : 「sing の過去形」
  • again [əgén] : 「再び、かさねて、この場合もやはり」
❖ "In you is all ~ "「あなたの心の中に、天の王国のすべてがある」。あなたの心は天の王国全体を包摂している。あなたの心の中に天の王国はあるのだ。"Every leaf that ~ "「あらゆる落ち葉は、あなたの心の中で命を与えられる」。"Each bird that ever ~ "「かつて歌っていた小鳥はすべて、あなたの心の中で再び歌い出すのだろう」。幻想世界で朽ち果てたもの、変化流動し衰えたもの、そのすべてが、あなたの心の中の天の王国で命を取り戻し、再び生き始めるのである。前段落同様、ここも理屈を追わず、朗読し、詩の響き味わおう。



And every flower that ever bloomed has saved its perfume and its loveliness for you.
  • flower [fláuər] : 「花」
  • bloom [blúːm] : 「花が咲く、栄える」
  • save [séiv] : 「確保しておく、取っておく、残しておく」
  • perfume [pə́ːrfjuːm] : 「香水、香料、におい、香り」
  • loveliness [lʌ́vlinis] : 「愛らしさ、素晴らしさ」
❖ "And every flower ~ "「かつて咲き誇った花のすべては、その香りも愛らしさも、あなたの心の中に、留めおいてくれる」。愛らしく香り豊かであった花々も、あなたの心の天の王国の中で、命を取り戻し、再び咲き誇るのだ。



What aim can supersede the Will of God and of His Son, that Heaven be restored to him for whom it was created as his only home?
  • aim [éim] : 「的、狙い、目標、目的、照準、見当」
  • supersede [sùːpərsíːd] : 「〜に取って代わる、〜の座を奪う、〜の後任となる」
  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「元に戻す、回復させる、修復する、復活させる」
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
❖ "What aim can ~ "「〜という神の意思、そして神の子の意思に対して、どんな目的が取って代われるだろう」。取って代わることなど出来ないのだ。"that Heaven be ~ "「天の王国は神の子の唯一の住み家として創造されたのだが、その神の子にとって、天の王国を復活させようという」神の意思、そして神の子の意思に対して、どんな目的が取って代われるだろう。ところで、"that Heaven be restored ~ "は、"so that Heaven should be restored ~ "ということ。



Nothing before and nothing after it. No other place; no other state nor time.
  • place [pléis] : 「場所、個所、住所、席」
  • state [stéit] : 「状態、形勢、情勢、状況」
❖ "Nothing before and ~ "「後にも先にも、天の王国以外に何もない」。"No other place ~ "「他に実在する場所などないし、他の状態も時もない」。唯一実在するのは、実相世界、天の王国だけである。



Nothing beyond nor nearer. Nothing else. In any form.
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、〜を超越してS」
  • near [níər] : 「近い、近くにある、接近した、近接した」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、姿、体つき、外見」
  • in any form : 「いかなる種類のものであれ」
❖ "Nothing beyond ~ "「天の王国の向うにもこちらにも、何もない」。"Nothing else"「他の実在はないのだ」。"In any form"「いかなる種類の実在もないのである」。



This can you bring to all the world, and all the thoughts that entered it and were mistaken for a little while.
  • bring [bríŋ] : 「〜をもたらす、〜を持って来る」
  • thought [θɔ́ːt] : 「考え、見解、思考、思索、熟考」
  • enter [énter] : 「〜に入る、〜に参加する、〜に立ち入る」
  • mistaken [mistéikən] : 「mistake の過去分詞形、誤った、間違った、誤解した」
  • mistake [mistéik] : 「〜を誤る、〜を誤解する」
  • for a while [hwáil] : 「しばらくの間、少しの間」
❖ "This can you bring ~ "「実在する天の王国を、あなたは、この(幻想の)全世界に持ち込むことが出来るのであるし」、"and all the thoughts ~ "「この幻想世界に入り込んでしばらく間誤って捉えられていた思いのすべてに対して、天の王国を持ち込むことが出来るのである」。"the thoughts that entered it ~ "「この幻想世界に入り込んでしばらく間誤って捉えられていた思い」とは、幻想世界で生み出された誤った思い、幻想的思い、つまり、エゴの思考システムに惑わされて抱いた思考のこと。そのエゴの思考システムの中に、天の王国、つまり、ホーリー・スピリットの思考システムが持ち込まれるのである。



How better could your own mistakes be brought to truth than by your willingness to bring the light of Heaven with you, as you walk beyond the world of darkness into light?
  • better [bétər] : 「より良い、より優れている、優越する」
  • mistake [mistéik] : 「誤り、判断上の間違い、ミス、過ち、手違い、誤解」
  • brought [brɔ́ːt] : 「bring の過去・過去分詞形」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • willingness [wíliŋnis] : 「意欲、いとわずにすること、乗り気であること」
  • light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
  • walk [wɔ́ːk] : 「歩く、歩行する」
  • darkness [dάːrknis] : 「暗さ、暗がり、暗闇」
❖ "How better could your ~ "「〜するよりも、あなた自身の過ちを真実の元に持って行く方がずっと良くはないだろうか」。"than by your willingness ~ "「あなたと一緒に、天の王国の光を持ち込もうと意欲するよりも、」あなた自身の過ちを真実の元に持って行く方がずっと良くはないだろうか。"as you walk beyond ~ "「なぜなら、あなたは、闇の世界を越えて、光の世界へ進んでいるのだから」。この闇の幻想世界に留まったまま、心に真実の光を灯そうとするよりも、あなたの心の闇を、光の実相世界に持ち込んで、その光で闇を払拭した方がずっと良くはないか。なぜなら、あなたはすでに闇の幻想世界を越えて、光の実相世界に向かっているのだから。





V. The State of Sinlessness
無辜(むこ)なる状態



1. The state of sinlessness is merely this: The whole desire to attack is gone, and so there is no reason to perceive the Son of God as other than he is.
  • sinlessness [sínlisnis] : 「罪のないこと、無辜、潔白性」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に、たかが〜にすぎない」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
  • desire [dizáiər] : 「欲望、欲求、願望、念願」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • gone [ɡɔ́ːn] : 「go の過去分詞形」
  • reason [ríːzn] : 「理由、動機、原因、根拠」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • other than : 「〜以外の」
❖ "The state of sinlessness ~ "「無辜なる状態とは、単に、次のように言える」。"The whole desire to ~ "「攻撃したいと望む思いがすべて消えてしまい、」"and so there is ~ "「したがって、神の子を、神の子それ自体以外に知覚する理由がまったくなくなってしまう」。そういう状態が、無辜なる状態である。"as other than he is"この部分は、「純粋で神聖な神の子をそれ以外のものとして」、という意味合い。



The need for guilt is gone because it has no purpose, and is meaningless without the goal of sin.
  • need [níːd] : 「必要性、必要なもの、必要物」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無益な、価値のない、無意味な」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜がなければ」
  • goal [góul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
❖ "The need for guilt ~ "「〜だから、罪を求める必要性はなくなる」。"because it has ~ "「罪は目的をもたず、罪という目的なしでは意味さえないので、」罪を求める必要性はなくなる。他者が無辜であるとわかっていれば、他者に罪を求める目的自体が失われるわけで、罪を求める意味も必要性もなくなる。



Attack and sin are bound as one illusion, each the cause and aim and justifier of the other.
  • bound [báund] : 「bind の過去・過去分詞形」
  • bind [báind] : 「〜を縛る、結び付ける、巻き付ける」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • each [íːtʃ] : 「各々、それぞれ、めいめい」
  • cause [kɔ́ːz] : 「原因、要因、動機、理由」
  • justifier [dʒʌ́stəfàiər] : 「正当であることを証明するもの、弁明者」
❖ "Attack and sin are ~ "「攻撃と罪は、一つの幻想として結びつけられている」。"each the cause and ~ "「各々が、他方の原因となり目的となり、存在の正当性を証明するものとなっているのだ」。罪があるから攻撃してよいと思い、逆に攻撃が正当化出来るから罪があると思うわけだ。



Each is meaningless alone, but seems to draw a meaning from the other.
  • alone [əlóun] : 「独りで、単独で」
  • draw [drɔ́ː] : 「〜を引き出す、取り出す、〜をくみ出す」
❖ "Each is meaningless ~ "「それぞれ単独では意味がない」。"but seems to draw ~ "「しかし、他方から意味を引っ張り出しているように見えるのである」。他者に罪があるから他者を攻撃してよいという理由を引き出し、他者を攻撃することが正当化出来るから、他者に罪があるという理由を引き出せるのだ。



Each depends upon the other for whatever sense it seems to have.
  • depend [dipénd] upon : 「〜に頼る、〜を当てにする,〜によって決まる、〜次第である」
  • whatever [hwʌtévər] : 「どんなものが〜でも」
  • sense [séns] : 「意向、感じ、感覚、感覚能力、良識、分別、道理」
❖ "Each depends upon ~ "「それぞれが、どんな道理をもっているように見えようと、他方に依存しているのだ」。攻撃と罪が、それぞれ独立に存在理由をもっているように見えようが、互いに依存し合う関係にある。



And no one could believe in one unless the other were the truth, for each attests the other must be true.
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • attest [ətést] : 「〜が正しいと証明する」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
❖ "And no one could believe ~ "「他方が真実でなかったら、もう一方はその他方を信じることは出来ない」。"for each attests ~ "「なぜなら、それぞれが、他方が真実に違いないと証言していることになるからだ」。良くも悪くも、依存関係とは、こういうものである。互いに他方を真実だと信じ、それを証明する形で依存し合うのだ。実相世界の真実同士ならば、信じ合い、証明し合う構図は美しい。しかし、幻想世界の虚偽同士ならば、信じ合い、証明し合う構図は醜い。と言うより、茶場である。罪と攻撃の依存関係も、醜く、それ以上に滑稽でさえあるのだ。
 
 
 


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