●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-25.II.5:1 ~ T-25.II.6:8

5. Who hangs an empty frame upon a wall and stands before it, deep in reverence, as if a masterpiece were there to see?

  • hang [hǽŋ] : 「〜をつるす、〜を掛ける,〜を取り付ける」
  • empty [émpti] : 「中身のない、空の、空いている、空っぽの」
  • frame [fréim] : 「枠、縁、額縁、骨組み、支持構造体」
  • wall[wɔ́ːl] : 「障壁、城壁、内壁、塀、壁」
  • stand [stǽnd] : 「立っている、立ち上がる、立つ」
  • before [bifɔ́ːr] : 「〜の前に、〜に先立って、〜を前にして」
  • deep [díːp] : 「深い、深さがある」
  • reverence [révərəns] : 「敬意、畏敬の念、尊敬、崇敬、崇拝」
  • as if : 「あたかも〜かのように、まるで〜であるかのように」
  • masterpiece [mǽstərpìːs] : 「名作、最高傑作、名人芸」
❖ "Who hangs an empty ~ "「いったい誰が、絵のない額縁だけを壁に掛け、〜しながら、その前に立ったりするだろうか」。"deep in reverence ~ "「あたかもそこに、傑作を目にしているかのように深い畏敬の念を抱きながら、」その前に立ったりするだろうか。額縁だけを崇めるのは、額縁職人だけだろう。



Yet if you see your brother as a body, it is but this you do. The masterpiece that God has set within this frame is all there is to see.
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜のうちに」
❖ "Yet if you see your ~ "「しかし、もしあなたが、あなたの同胞を肉体と見るなら、」"it is but this ~ "「あなたがやっていることは、これと同じなのだ」。同胞の肉体が、額縁に相当する。"The masterpiece that ~ "「神が、この額縁(肉体)の中にセットした傑作こそが、見るべきものとしてそこにあるすべてなのだ」。神は肉体を創造したのではない。肉体という額縁の中の絵、最高傑作を創造したのだ。つまり、神の子の心である。では、肉体は誰が創造したか? 肉体は、神の子が夢の中で見ている錯覚である。実相的に実在などしていない。幻想なのである。心の周りにまとわりついている靄(もや)のようなものだ。



The body holds it for a while, without obscuring it in any way.
  • hold [hóuld] : 「維持する、保持する、持続する」
  • for a while [hwáil] : 「しばらくの間、少しの間」
  • obscure [əbskjúər] : 「〜を暗くする、〜を曖昧にする」
  • in any way : 「何らか、多少なりとも、決して」
❖ "The body holds it ~ "「肉体は、神の創造した傑作を、しばらくの間は保持する」。"without obscuring ~ "「決して、曖昧にすることなく」。肉体が、神の傑作である神の子の心の額縁になっているのだが、それを覆い隠してしまうことは出来ず、心の存在が曖昧になることはない、という意味合い。幻想が実在を払拭してしまうことは出来ないのだ。



Yet what God has created needs no frame, for what He has created He supports and frames within Himself.
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
  • need [níːd] : 「〜する必要がある、〜を必要とする」
  • support [səpɔ́ːrt] : 「〜を支える、支援する、援助する」
  • frame [fréim] : 「〜を額に入れる、〜の骨組みを作る、〜を組み立てる」
❖ "Yet what God has ~ "「しかし、神の創造したものは、額縁など必要としない」。ずばり、心は肉体を必要としない。実相の心が、幻想の肉体に依存して存在するものではない。"for what He has created ~ "「なぜなら、神は、神の創造したものを支え、神自身の中に組み込むからだ」。神は、神の創造したもの、つまり、神の子を放ったらかしにしたりしない。常に神の子の支えとなり、神の子を包み込んで、いわば、神が、神の子という傑作の額縁になってくれるのである(実際は、ホーリー・スピリットが神に代わって、額縁役を引き受けている)。



His masterpiece He offers you to see. And would you rather see the frame instead of this? And see the picture not at all?
  • offer [ɔ́ːfər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • rather [rǽðər] : 「どちらかといえば、〜よりはむしろ」
  • instead [instéd] of : 「〜の代わりに」
  • picture [píktʃər] : 「絵、像、絵画」
  • at all : 「全く〜ない、全然〜ない、少しも〜ない」
❖ "His masterpiece ~ "「神の創造した傑作を、神は、あなたに見えるように差し出してくれる」。神が創造した真の愛、喜び、平和、慈悲、等々を、あなたに見て欲しいと差し出すのだ。なぜなら、それが、本来のあなたの属性だからだ。もちろん、神の創造した傑作を神の子と捉えて、あなたが神の子の姿が見えるように差し出している、と捉えても何ら問題はない。"And would you rather ~ "「この神の傑作の代わりに、あなたは、むしろ額縁を見たいと望むのか」。"And see the picture ~ "「そして、ちっとも絵を見たいとは思わないのか」。愛、喜び、平和、慈悲、等々の実相的実在を差し置いて、あるいは、神の子の姿を差し置いて、あなたは、幻想の肉体ばかりを気にかけ、それに目を奪われている。



6. The Holy Spirit is the frame God set around the part of Him that you would see as separate.
  • set [sét] : 「整える、定める、配置する、設定する」
  • around [əráund] : 「〜の周りに、〜の周囲に」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分、体の一部」
  • separate [sépərət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の」
❖ "The Holy Spirit is ~ "「ホーリー・スピリットは、あなたが分離していると見ている神の一部の周りに、神がセットした額縁である」。ここの"the part of Him that you would see as separate"「あなたが、分離していると見ている神の一部」とは、神から分離したとあなたが思っている神の子、あなた自身のことだ。神は神の子を包み込み、あなたを支え守っているのだが、実際は、ホーリー・スピリットが神に代わって、神の子の額縁となっているのである。ホーリー・スピリットは、幻想世界の神の子と、実相世界の神とを結ぶ、メッセンジャーの役割を果たしていることを思い出そう。



Yet its frame is joined to its Creator, One with Him and with His masterpiece.
  • join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する、連結する」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
❖ "Yet its frame is joined ~ "「しかし、その額縁は、その創造者へと結びつけられている」。額縁であるホーリー・スピリットは、その創造主である神に結びついており、もちろん、額縁の中の絵である神の子とも結びついている。"One with Him and ~ "「額縁であるホーリー・スピリットは、神と一体であり、神の傑作である神の子とも一体である」。神と神の子とホーリー・スピリットは、役割はそれぞれ異なっていても、あくまでも三位一体なのである。同体なのだ。



This is its purpose, and you do not make the frame into the picture when you choose to see it in its place.
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • place [pléis] : 「場所、個所、住所、席」
❖ "This is its ~ "「これが、ホーリー・スピリットの目的であり、」つまり、神の子が神の傑作であり、その傑作を縁取る役割がホーリー・スピリットであるという構図を確定することがホーリー・スピリットの目的である。簡単に言えば、神の子を助けることがホーリー・スピリットの目的である。"and you do not make ~ "「あなたが、額縁のある場所に絵を見ようと選択したとしても、あなたは、額縁を絵にすることは出来ないのだ」。ホーリー・スピリットの目的に反して、絵を額縁に、額縁を絵に見立てようとあなたが思っても、それは出来ないのだ、ということ。入れ物と中身を混同する愚か者がいるだろうか。しかし、その愚か者が我々の多くなのだ。



The frame that God has given it but serves His purpose, not yours apart from His.
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に仕える、〜のために働く」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として、〜はさておき」
❖ "The frame that God ~ "「神が、神の創造した傑作に与えた額縁は、神の目的に仕えるのであって、」"not yours apart ~ "「神の目的から外れたあなたの目的に仕えるのではない」。額縁という役割を負ったホーリー・スピリットは、神の目的、つまり、三位一体のために貢献するが、あるいは、神の子の天の王国への回帰のために貢献するが、あなたの目的、つまり、幻想世界に留まって、特別性を追求するという目的に力を貸すことは一切ない。



It is your separate purpose that obscures the picture, and cherishes the frame instead of it.
  • obscure [əbskjúər] : 「〜を暗くする、〜を曖昧にする」
  • cherish [tʃériʃ] : 「〜を大事にする、大切にする」
  • instead of : 「〜の代わりに」
❖ "It is your separate ~ "「絵を曖昧にしているのは、あなたの特別性という目的であり、」"and cherishes ~ "「あなたの特別性という目的は、絵ではなく、額縁を大切にしているのだ」。ここの"the frame"「額縁」は、ホーリー・スピリットを差しているのではなく、肉体のことである。整理すると、幻想的な額縁は肉体であり、実相的な額縁はホーリー・スピリットである。また、"that obscures the picture"「絵を曖昧にしている」とは、あなたが神聖な神の創造物である神の子であるという事実を曖昧にしているということ。



Yet God has set His masterpiece within a frame that will endure forever, when yours has crumbled into dust.
  • endure [indjúər] : 「耐える、持ちこたえる、持続する」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • crumble [krʌ́mbl] : 「粉々に崩れる、粉々に砕ける、崩れる」
  • dust [dʌ́st] : 「ほこり、ちり、煤塵、粉塵、塵埃」
❖ "Yet God has set His masterpiece ~ "「しかし、神は、神の傑作を、永遠に持ちこたえることの出来る額縁の中にセットしたのだ」。神は、肉体という額縁ではなく、永遠に持続するホーリー・スピリットという額縁の中に、神の創造した神の子、あるいはその心をセットしたのだ。"when yours has ~ "「かたや、あなたの額縁は崩れて塵になるのである」。あなたの額縁である肉体は、やがて崩壊して塵と化し、土に帰ってしまうのである。幻想は、必然的に変化流動し、崩壊へと向かうのだ。形あるものは壊れるのである。



But think you not the picture is destroyed in any way.
  • think [θíŋk] : 「〜を考える、〜を思う」
  • destroy [distrɔ́i] : 「破壊する、崩壊させる」
  • in any way : 「何らか、多少なりとも、決して、形はどうあれ」
❖ "But think you not ~ "「しかし、絵はどんなことがあっても崩壊させられないと思いなさい」。絵、つまり、神の子、あるいは神の子の心は、実相の実在であるから永遠不変であり、どんなことがあっても、崩壊することはない。



What God creates is safe from all corruption, unchanged and perfect in eternity.
  • safe [séif] : 「安全な、無事な、安泰で、別状がない」
  • corruption [kərʌ́pʃən] : 「腐敗、堕落、邪悪」
  • unchanged [ʌntʃéindʒd] : 「変化していない、不変の、変わらない」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完璧な、完全な」
  • eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
❖ "What God creates is ~ "「神の創造したものは、あらゆる腐敗から安全であり、」"unchanged and ~ "「変化することなく、永遠に完璧である」。これが、実相世界の実在である真実の属性である。あなたが変化流動を選択するか、永遠不変を選択するか、そのどちらを選ぶかで、あなたの生き方、あるいは運命は決定する。選び取るのは強制ではない。あなたが自由意思で決めるのである。
 
 
 

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