●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-25.V.2:1 ~ T-25.V.3:5

2. Attack makes Christ your enemy, and God along with Him. Must you not be afraid with "enemies" like these?
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • enemy [énəmi] : 「敵、敵国、かたき」
  • along with : 「〜と一緒に、〜とともに、〜に加えて、〜のほかに」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって」
❖ "Attack makes Christ ~ "「攻撃は、キリストをあなたの敵にしてしまう」。"and God along with ~ "「キリストと一緒に、神をも敵にしてしまう」。"Must you not be ~ "「このように二人を敵に回したら、あなたは恐ろしいに違いないのが」。攻撃は、決してキリストや神の意思ではない。他者の罪を攻撃することは、エゴの思考システムを信じている証拠である。したがって、キリストや神を敵に回して、エゴと同盟を組んだことを意味するのだ。キリストや神を敵に回して、あなたは恐れを感じないだろうか。



And must you not be fearful of yourself? For you have hurt yourself, and made your Self your "enemy. "
  • fearful [fíərfəl] : 「恐ろしい、怖い」
  • hurt [hə́ːrt] : 「〜を傷つける、〜に苦痛を与える、〜に損害を与える」
  • make : 「〜の状態を作り出す、〜にする」
❖ "And must you not ~ "「それに、あなた自身を怖がりはしないか」。"For you have hurt ~ "「なぜなら、あなたはあなた自身を傷つけてしまい、真実の自分をあなたの敵にしてしまったからだ」。"your Self"を、あなたの「真実の自分」と訳してみた。あなたの心の中の最も純粋で神聖な部分、そこが、あなたの真実の自分である。ホーリー・スピリットやキリストが住む場所である。キリストを敵に回すことは、真実の自分を敵に回すことであり、結果、自分自身を傷つけてしまうのだ。



And now you must believe you are not you, but something alien to yourself and "something else," a "something" to be feared instead of loved.
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • alien [éiliən] : 「性質の異なる、異質な、縁もゆかりもない」
  • something else : 「何か他のもの」
  • fear [fíər] : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
  • instead [instéd] of : 「〜の代わりに」
❖ "And now you must ~ "「今やあなたは、あなたが(本来の)あなたではないと信じてしまい、」"but something alien ~ "「あなた自身にとって異質な何か、『他の何か』、愛される代わりに恐れられる『何か』になってしまったと信じるに違いないのだ」。神やキリストやホーリー・スピリットを敵に回し、あなたは、本来のあなたとは異質のエゴに同化してしまったのだ。エゴ化したあなたは、愛されることなく、恐れられるのである。



Who would attack whatever he perceives as wholly innocent?
  • whatever [hwʌtévər] : 「〜するのは何でも」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
  • innocent [ínəsənt] : 「潔白な、無罪の、無実の、罪のない」
❖ "Who would attack ~ "「完全に無辜であると知覚された者を、いった誰が攻撃しようと思うだろうか」。罪がないのだから、攻撃理由がないのだ。攻撃は正当化されない。



And who, because he wishes to attack, can fail to think he must be guilty to maintain the wish, while wanting innocence?
  • wish [wíʃ] : 「望む、祈る」
  • fail [féil] to : 「〜しない、〜しそこなう、〜できない」
  • guilty [gílti] : 「有罪の、犯罪的な、罪を犯した」
  • maintain [meintéin] : 「〜を保持する、維持する、〜と主張する」
  • while [hwáil] : 「〜なのに、〜ではあるものの、〜だが」
  • innocence [ínəsəns] : 「無罪、潔白、無邪気、無垢、純潔、純真」
❖ "And who, because he ~ "「いったい誰が、攻撃したいと望むことを理由に、その望みを維持する罪を感じないでいられるだろうか」。"while wanting ~ "「その一方で、無辜でありたいと望みながら」。自分は無辜でありたいと望み、その一方で他者に罪を見つけ出しては攻撃したいと思う。自他一如の原理からして、これは不可能なのだ。他者の罪を攻撃したいと望むことは、自分の罪を攻撃したいと望むことであり、他者を無辜であると認識することは、自分の無辜性を受け入れることなのである。



For who could see the Son of God as innocent and wish him dead? Christ stands before you, each time you look upon your brother. He has not gone because your eyes are closed.
  • dead [déd] : 「死んでいる、生命のない、死んだ」
  • stand [stǽnd] : 「立っている、立ち上がる、立つ」
  • each time : 「〜するたびに、いちいち、毎回」
  • look upon : 「〜を見る」
  • gone [ɡɔ́ːn] : 「go の過去分詞形」
  • close [klóuz] : 「〜を閉じる、〜を閉める、〜を閉鎖する」
❖ "For who could see ~ "「なぜなら、いったい誰が、神の子を無辜だと見ながら、神の子の死を望んだり出来るだろうか」。無辜性と、罪、攻撃、死は二律背反なのだ。同居することは不可能だ。"Christ stands before ~ "「あなたが、同胞の姿を見るたびに、キリストがあなたの前に立っているのである」。同胞の本来の姿は、同胞の心の中の最も純粋で神聖な部分に住むホーリー・スピリット、あるいはキリストである。したがって、あなたが同胞を目の前にするときは、キリストを目の前にしていることになるのだ。"He has not gone because ~ "「あなたの目が閉じられたからと言って、キリストが去ってしまったのではない」。



But what is there to see by searching for your Savior, seeing Him through sightless eyes?
  • search for : 「〜を捜す、〜を捜し求める」
  • savior [séiviər] : 「救助者、救い手、救済者、救い主」
  • through [θruː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
  • sightless [sáitlis] : 「目に見えない、盲目の」
❖ "But what is there ~ "「しかし、真実を見抜けない目を通して同胞を見ながら、あなたの救い主を探し求めても、いったいそこに何が見えるだろうか」。"your Savior"「あなたの救い主」とは、ここでは、同胞の心の中に住むキリストのこと。あなたに真実を見抜くヴィジョンがない限り、あなたにキリストの姿は見えてこない。キリストが見えないから、あなたは同胞を攻撃しても平気なのだ。



3. It is not Christ you see by looking thus. It is the "enemy," confused with Christ, you look upon. And hate because there is no sin in him for you to see.
  • confuse [kənfjúːz] : 「混同する、混乱させる、困惑させる」
  • hate [héit] : 「〜を憎む、〜をひどく嫌う」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
❖ "It is not Christ ~ "「あなたが、こんな見方で見ている者は、キリストではない」。真実を見抜くヴィジョンではなく、攻撃理由となる罪を見つけ出そうとする見方で見た同胞の姿はキリストに見えない。それは、エゴに同化した虚偽の同胞の姿である。"It is the "enemy," confused ~ "「あなたが目にするのは、キリストと混同した『敵』である」。あなたはキリストとエゴを混同してしまうのだ。だから、エゴがあなたの救い主であると錯覚する。罪を見つけ攻撃し、自分の優位性を錯覚して、特別性を確保することが、あなたの救いだと信じてしまうのである。"And hate because ~ "「そして、同胞の中に罪が見つけられないときは、あなたは同胞を嫌ってしまうのである」。エゴの思考システムに毒されたあなたには、無辜なる同胞は価値がない。罪がなく、攻撃対象にならない同胞など存在意義がないのだ。だから、彼を憎むことになる。



Nor do you hear his plaintive call, unchanged in content in whatever form the call is made, that you unite with him, and join with him in innocence and peace.
  • hear [híər] : 「〜を聞く、聴く、〜が聞こえる、耳にする」
  • plaintive [pléintiv] : 「悲しげな、物悲しい」
  • call [kɔ́ːl] : 「叫び、呼び声」
  • unchanged : 「変化していない、不変の、変わらない」
  • content [kάntent] : 「入っているもの、内容、中身、在中物」
  • in whatever form : 「いかなる形であれ」
  • unite [junáit] with : 「〜と一緒になる、〜と結合する、〜と合体する」
  • join [dʒɔ́in] : 「参加する、交わる、一緒になる、結び付ける、結合する」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
❖ "Nor do you hear ~ "「しかも、同胞の(心の中に住むキリストの)悲痛な呼び声を聞くこともない」。"unchanged in content ~ "「その呼び声は、どんな形で呼びかけられようとも、その内容は変わることなく、」"that you unite ~ "「それは、あなたが同胞(キリスト)と一緒になり、無辜と平和のうちに、同胞(キリスト)と結合すること求める呼び声なのだ」。真実を見抜くヴィジョンを欠いてエゴ化したあなたには、同胞の心の真実の叫び、キリストの呼び声が聞こえないのである。その声は、あなたと同胞が自他一如であり、結合し融合し一体となって、無辜と平和の中に住もうと呼びかけている。



And yet, beneath the ego's senseless shrieks, such is the call that God has given him, that you might hear in him His Call to you, and answer by returning unto God what is His Own.
  • beneath [biníːθ] : 「〜の真下に、〜の支配下に」
  • senseless [sénslis] : 「無分別な、非常識な、常識がない、愚かな、無意味な」
  • shriek [ʃríːk] : 「甲高い声、金切り声」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • answer [ǽnsər] : 「答える、返事する」
  • return [ritə́ːrn] : 「〜を返す、戻す、返却する、返品する」
❖ "And yet, beneath ~ "「しかし、エゴの無分別な金切り声の下に隠されているとはいえ、」"such is the call that ~ "「神が同胞に与えた呼び声はそういうものなのだ」。"he call that God has given him"「神が同胞に与えた呼び声」とは、同胞の心の中のキリストに神が託したメッセージということ。"that you might hear ~ "「その結果、あなたは同胞の中に、あなたに与えられた神の呼び声を聞くことが出来き、」"and answer by ~ "「神自身のものを神に返すことで、神の呼び声に答えることが出来るのである」。"returning unto God what is His Own"「神自身のものを神に返す」とは、神が創造してくれた神の子の神聖さ、無辜性、喜び、愛、平和、等々に気付き、受け入れる、という意味合いだろう。もっと直接に、神の子自体を神の元に回帰させると考えてもいいだろう。なぜなら、今は、神の子は、エゴに捕らえられたエゴの奴隷なのだから。
 
 
 


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