●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-25.II.9:1 ~ T-25.II.10:8

9. How could the Lord of Heaven not be glad if you appreciate His masterpiece?
  • lord [lɔ́ːrd] : 「領主、主人、支配者、神」
  • glad [glǽd] : 「満足して、うれしく思う」
  • appreciate [əpríːʃièit] : 「真価を認める、〜を高く評価する、称賛する」
  • masterpiece [mǽstərpìːs] : 「名作、最高傑作、名人芸」
❖ "How could the Lord ~ "「もし、あなたが、神の最高傑作を称賛するなら、どうして、天の王国の神が喜ばないことがあろうか」。あなたが、神が自分を神聖な神の子として創造してくれたことに感謝すれば、神もきっと喜んでくれるだろう。



What could He do but offer thanks to you who love His Son as He does?
  • offer [ɔ́ːfər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • thank [θǽŋk] : 「感謝、謝意、謝辞」
❖ "What could He do ~ "「神が愛するように、神の子を愛するあなたに、神は感謝を差し出す以外に何が出来ようか」。神が神の子を愛すようにあなたが神を愛すると同時に、神の子としての自分をも愛すなら、神はきっとあなたに感謝してくれるだろう。神の創造物である神の子を愛することは、神自体を愛することと等しいのだ。



Would He not make known to you His Love, if you but share His praise of what He loves?
  • make [SVOC] : 「〜の状態を作り出す、〜にする」
  • known [nóun] : 「know の過去分詞形」
  • share [ʃέər] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する」
  • praise [préiz] : 「称賛、褒めること、賛美」
❖ "Would He not make ~ "「もしあなたが、神の愛するもの(神の子)の称賛を分かちあるなら、神は、神の愛をあなたに知らしめないことがあろうか」。あなたが、神とともに、神の愛する神の子の神聖さを称賛し合うとき、あなたは、神がどんなに神の子を、したがって、あなたを、心から愛しているかがわかる。



God cherishes creation as the perfect Father that He is.
  • cherish [tʃériʃ] : 「〜を大事にする、大切にする」
  • creation [kriéiʃən] : 「創作物、作品、創造、創作」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完全な、完璧な」
❖ "God cherishes creation ~ "「神は、完璧な父親として、創造したものを大切にしているのだ」。"creation"「創造したもの、創造」であるが、神の子と考えてもいいし、ホーリー・スピリットやキリスト含めて考えてもいい。もちろん、愛や喜びを含めて、創造全体と解釈してもいい。いずれにしても、本文の意味がぶれることはない。



And so His joy is made complete when any part of Him joins in His praise, to share His joy.
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜、満足、成功」
  • complete [kəmplíːt] : 「完結した、完成した、全部そろった、完全な」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • join : 「参加する、交わる、一緒になる、結び付ける、結合する」
❖ "And so His joy is made ~ "「そして、〜のとき、神の喜びは、完全なものとされる」。"when any part of Him ~ "「神の喜びを分かち合うために、神のいかなる部分も神の称賛に加わるとき、」神の喜びは、完全なものとされる。一元論世界である実相世界では、実在の完成とは、あらゆるものが融合し一体(一元)となることである。したがって、神だけが喜びを独り占めにしていては、その喜びは完成されないのだ。"any part of Him"「神のいかなる部分も」とは、神が天の王国をすべて包摂する存在(all-encompassing)であることを考えると、実相世界の存在すべて、と捉えていい。神もホーリー・スピリットもキリストも、もちろん、神の子も、さらに、愛や喜びや平和や慈しみ、等々をもすべて含めて、という意味合いになる。天の王国全体が、という意味である。そうすると、本文の意味は、天の王国全体が、神が神の創造したもの達を称賛する、その喜びに賛同し、その喜びを互いに分かち合い、拡張増大させて、すべての喜びが融合し一体となるとき、神の喜びは完成され、同時に天の王国全体の喜びも完成される、ということになる。



This brother is His perfect gift to you. And He is glad and thankful when you thank His perfect Son for being what he is.
  • gift [gíft] : 「贈り物、プレゼント」
  • glad [glǽd] : 「満足して、うれしく思う」
  • thankful [θǽŋkfl] : 「感謝している、ありがたく思う」
  • thank [θǽŋk] : 「〜に感謝する、〜に礼を言う」
❖ "This brother is ~ "「ここにいる同胞は、あなたへの、神の完全な贈り物である」。同胞は、神の子として完全であり、心にホーリー・スピリットやキリストを宿している。神の創造した完全な喜びとして存在している。それはまた、自他一如によって、あなた自身も同様なのだ。あなたは神の子として、同胞と同様に、神の属性という贈り物のすべてを与えられたのである。"And He is glad and ~ "「あなたが〜したとき、神は喜び、感謝の念に満たされる」。"when you thank ~ "「あなたが、神の子が神の子の姿のままであることを感謝するとき、」神は喜び、感謝の念に満たされる。あなたが、自分は神の子として完全に神の子の姿を保持していると知って感謝するとき、神は、あなたの感謝に応えて喜びと感謝を返してくれるのである。喜びと感謝が分かち合われるのだ。



And all His thanks and gladness shine on you who would complete His joy, along with Him. And thus is yours completed.
  • gladness [ɡlǽdnis] : 「喜ばしさ、喜び」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • complete [kəmplíːt] : 「〜を完了する、完成する、達成する」
  • along with : 「〜と一緒に、〜とともに、〜に加えて」
  • thus [ðʌ́s] : 「このようにして、こんなふうに」
❖ "And all His thanks ~ "「あらゆる神の感謝、喜びが、神と共に神の喜びを完成させるあなたの上で輝く」。"And thus is yours ~ "「こうして、あなたの喜びも完成するのである」。神と神の子の間で、喜びが分かち合われ、融合し、拡張し、一体となって完成する。喜びは光を発し、輝き出すのだ。



Not one ray of darkness can be seen by those who will to make their Father's happiness complete, and theirs along with His.
  • ray [réi] : 「放射線、光線、熱線」
  • darkness [dάːrknis] : 「暗さ、暗がり、暗闇」
  • seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
  • those who : 「〜する人々」
  • happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
  • theirs [ðέərz] : 「彼女らのもの、彼らのもの」
❖ "Not one ray of darkness ~ "「神の幸福を完成させ、神の幸福の完成と同時に自らの幸福をも完成させる者たちによって、闇の光線が見られることは決してない」。"ray of darkness"「闇の光線」とは、いかにも矛盾した表現ではあるが、幻想世界の光、あるいは、幻想そのもの、と考えていい。つまり、神の幸福を自分の幸福に出来た者たちは、決して幻想世界に誘惑されることはない、という意味合い。実相世界の光で満たされた者が、わざわざ、闇の光を求めるわけがない。



The gratitude of God Himself is freely offered to everyone who shares His purpose.
  • gratitude [ɡrǽtətjùːd] : 「感謝、感謝の気持ち、報恩の念」
  • freely [fríːli] : 「大量に、惜しみなく、率直に、自由に」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
❖ "The gratitude of God ~ "「神自身の感謝の念は、神の目的を分かち合う者たちすべてに対して、惜しげなく差し出される」。"His purpose"「神の目的」とは、神とホーリー・スピリットと神の子が融合し一体となる、いわゆる三位一体を実現することである。三位一体によって、神は完成されるのだ。したがって、本文は、神の目的である三位一体に加わろうとする神の子に対して、神は惜しげなく感謝の気持ちを差し出してくれる、ということになる。蛇足になるが、三位一体とは、三者の肉体的存在が一体の肉体に融合するという意味合いではない。実相世界には、いわゆる肉体という形は存在しないからだ。三位一体は、いわば想念の融合であり、具体的には、三者が個別にもつ愛や喜びや平和、慈しみ、真理、美、等々の想念が互いに分かち合われ、融合し、一体となって拡張増大することだと考えていいだろう。このとき、神は完成し、すべての想念が神そのものに収斂するのである。"Go is"「神あり」の世界、ただそれだけの世界が完成されると考えていい。



It is not His Will to be alone. And neither is it yours.
  • will [wíl] : 「意志、願望、意欲」
  • alone [əlóun] : 「独りで、単独で」
  • neither [níːðər] : 「〜もまた…ない」
❖ "It is not His Will ~ "「一人でいることは、神の意思ではない」。"And neither is ~ "「また、それは、あなたの意思でもない」。融合し、一体となる、いわるゆる三位が一体化することこそ、神の、ホーリー・スピリットの、そして神の子の意思である。個別存在は、神の意思に反するのだ。



10. Forgive your brother, and you cannot separate yourself from him nor from his Father.
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • separate [sépərèit] : 「分ける、分離する、隔てる、引き離す」
❖ "Forgive your brother ~ "「あなたの同胞を赦しなさい」。"and you cannot separate ~ "「そうすれば、あなたはあなた自身を同胞から、そして、父なる神から引き離すことなどしなくてすむのだ」。分離を基盤にする特別性を追求するあなたは、同胞を罪ある者と見ている。それを、赦しなさい、と言っているのだ。同胞に罪があるというのは幻想であると認識し、その事実を受け入れて、受け流す、それが赦しである。そうすれば、同胞が無辜(むこ)の神の子であるという姿が見えてくる。神の子としてあなたと同体であり、神からも分離していないと認識出来るのである。



You need no forgiveness, for the wholly pure have never sinned.
  • need [níːd] : 「〜する必要がある、〜を必要とする」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
  • pure [pjúər] : 「純粋な、混じりけのない、清潔な、清らかな」
  • sin [sín] : 「罪を犯す、〜を罪深く行う、犯す」
❖ "You need no ~ "「あなたには、赦しは必要ない」。おや?、と思われたかもしれない。"for the wholly pure ~ "「なぜなら、完全に純粋である者は、罪など決してないからだ」。同胞を赦すことの出来たあなたは、実相的に純粋であり、純粋であることは罪など無いことなので、あなたに赦しは必要ない、という意味である。



Give, then, what He has given you, that you may see His Son as one, and thank his Father as He thanks you.
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
❖ "Give, then, what ~ "「そこで、神があなたに与えたものを与えなさい」。神があなたに与えた愛、喜び、平和等々を、幻想から赦された同胞に与えなさい。"that you may see ~ "ここの"that"は"so that"「〜するために、その結果」、「そうすれば、あなたは神の子と一体であると見ることが出来、神があなたに感謝するように、あなたも父なる神に感謝出来るのである」。あなたが、同胞の罪を赦し、さらに愛や喜びを与えるとき、同胞はあなたと同様の神の子として再生される。神の子として生まれ変わった同胞を見れば、あなたと同体だと認識出来るのだ。神によって創造され、神の属性のすべてを継承した神聖な神の子の姿が確認出来、あなたは、もちろん同胞も、神に感謝することになるのである。



Nor believe that all His praise is given not to you. For what you give is His, and giving it, you learn to understand His gift to you.
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • praise [préiz] : 「称賛、褒めること、賛美」
  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜を知る、分かる」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する」
❖ "Nor believe that all ~ "「神の称賛のすべてが、まだ、あなたには与えられていないなどと信じてはいけない」。"For what you give ~ "「なぜなら、あなたが与えるものが、神のものになるのであり、それを与えることで、」"you learn to understand ~ "「あなたに与えられる神の贈り物を理解することを、あなたは学ぶのであるからだ」。実相世界では、与えることと得ることは同一である。あなたが神に与える称賛は、神があなたに与える称賛と等しい。一言で言えば、実相世界には、与えるとか得るとかという概念はなく、ただ、分かち合いが存在するだけなのだ。自他一如なのだから、与える得るなどという行為自体が存在しない。分かち合い共有し合うだけなのだ。だからこそ、神は、創造した神の子に神の属性のすべてを継承したのである。神の属性を、神の子と分かち合うためである。「あなたに与えられる神の贈り物を理解することを、あなたは学ぶ」とは、そういうことだ。神の属性を分かち合うことで、神と神の子がやがて融合していくのである。したがって、あなたは自分が神の子であると宣言してもいいし、自分は神そのものだと宣言しても差し支えないのだ。ただし、あなたに傲慢さのかけらもないならば、の話だが・・・。



And give the Holy Spirit what He offers unto the Father and the Son alike.
  • alike [əláik] : 「同様に、一様に」
❖ "And give the Holy Spirit ~ "「ホーリー・スピリットが父なる神に、そして、神の子にも同様に差し出したものを、ホーリー・スピリットに与えなさい」。ここは単純に、愛、喜び、信頼、平和、美、慈しみ、恵み、真理、等々、実相世界の真実と考えていいだろう。少なくとも、幻想世界のガラクタではない。蛇足になるが、お布施をはずめば御利益があるとする宗教は、したがって、偽物である。ホーリー・スピリットがお金を欲しがるだろうか? 



Nothing has power over you except His Will and yours, which but extends His Will.
  • power [páuər] : 「力、能力、勢力、権力」
  • except [iksépt] : 「〜を除いて、〜以外に」
  • extend [iksténd] : 「広げる、伸ばす、拡張する、拡大する」
❖ "Nothing has power over ~ "「神の意思、そしてあなたの意思を除いて、あなたに影響を与えるようなパワーなど、何ものも持ち合わせてはいない」。"which but extends ~ "「そして、あなたの意思は神の意思を拡張するのである」。神の意思を、あるいは神の目的、神の計画を、神の子であるあなたが分かち合うことで、拡張増大させていく。もちろん、ホーリー・スピリットもそれに加わり、三位が一体となって神の王国を形造っていくのだ。あらゆる実在が一つに溶け合い、神という一点に収斂する。そして、たった一つの実在、"God is"「神あり」の天の王国が出現する。これが、純粋一元論のゆえんである。



It was for this you were created, and your brother with you and at one with you.
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
  • at one with : 「〜と一体になって」
❖ "It was for this you ~ "「このことのために、あなたは創造されたのだ」。"and your brother ~ "「あなたと共に、あなたと一体になって、あなたの同胞も、このために創造されたのである」。神の意思を拡張し、三位一体を実現して、神の子自身が神となる、それが、あなたと同胞の生きる目的であり、生きる意義である。あなたが、「私は神と一体である、私は神だ」と宣言出来る地平に到達することが、あなたの最終目的なのだ。そのためには、まず幻想という夢から目覚めねばならず、天の王国へ回帰しなくてはならない。そのために、何百、何千の輪廻転生を繰り返し、今、あなたは決定的な糸口をつかんだのだ。それが、このACIMである。その糸口を手放すなかれ。天の王国へアセンションする切符は、今、あなたの手中にあるのだ。
 
 
 


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