V. The Lessons of the Holy Spirit
ホーリー・スピリットのレッスン
1. Like any good teacher, the Holy Spirit knows more than you do now, but He teaches only to make you equal with Him.
- equal [íːkwəl] : 「〜と等しい、同等の」
❖ "Like any good ~ "「いかなる優れた教師同様、」"the Holy Spirit knows ~ "「ホーリー・スピリットは、今あなたが知っている以上のことを知っている」。"but He teaches only ~ "「しかし、ホーリー・スピリットはあなたを、ホーリー・スピリットと同等とするためだけを(考えて)教えている」。ホーリー・スピリットはあなたをホーリー・スピリットと同程度まで引き上げてくれる。それによって神への回帰が可能となる。少なくともホーリー・スピリットは、自分の知識をひけらかし、他者の知識不足をけなして、自分の優位性を誇示しようなどと思てもいない。
You had already taught yourself wrongly, having believed what was not true. You did not believe in your own perfection.
- already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
- wrongly [rɔ́ːŋli] : 「誤って、間違って、不正に」
- perfection [pərfékʃən] : 「完全、完成」
❖ "You had already ~ "「あなたはすでに、あなた自身に誤って教えてしまった」。"having believed ~ "分詞構文、結果、「その結果、あなたは正しくないことを信じてしまった」。"You did not ~ "「あなたは自分の完全性を信じてはいない」。これが、エゴの思考システムにとらわれてしまったあなたの状態である。
Would God teach you that you had made a split mind, when He knows your mind only as whole?
- split [splít] : 「割れた、分割した、分裂した」
- whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の」
❖ "Would God teach ~ "「神が、あなたの心はまさに完全であるとわかっているのに、神はあなたが分裂した心を作ってしまったのだとあなたに教えるだろうか」。
What God does know is that His communication channels are not open to Him, so that He cannot impart His joy and know that His children are wholly joyous.
- channel [tʃǽnl] : 「チャネル、通信路」
- so that : 「その結果、そのために」
- impart [impɑ́ːrt] : 「〜を授ける、与える、伝える」
- joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜、喜びの種」
- wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体的に」
- joyous [dʒɔ́iəs] : 「うれしい、喜びに満ちた、楽しい」
❖ "What God does ~ "「神が知っていることはthat以下である」。"that His communication ~ "「神のコミュニケーション通信路が神に向かって開かれていない」ということを神は知っている。"so that He cannot ~ "「その結果、神は神の喜びを分け与えることが出来ず、神の子が完全に喜びに満ちていると知ることが出来ないのだ」。神の喜びをチャンネルを通して神の子に分け与えることが出来れば、神の子は完全に喜びに満たされるのだが、通信が途絶えた今、神にはそれが出来ない。そこで、神はホーリー・スピリットを神の子に遣わすのである。なぜ神自身がこの地上に降り立たないかというと、神は幻想と一切関わりをもたないからだ。
Giving His joy is an ongoing process, not in time but in eternity.
- ongoing [ɔ́nɡòuiŋ] : 「継続している、現在進行中の」
- process [prɑ́ːses] : 「一連の行為、過程」
- eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
❖ "Giving His joy ~ "「神が神の喜びを与えるという行為は、現在進行中のプロセスである」。ホーリー・スピリットを介して、それを実行中。"not in time but ~ "「ただし、それは時間の中ではなく、永遠の中での出来事である」。神は無時間の実相世界にいるので、神の計画は永遠性の中ですでに完了している。実相的には完了した出来事を、今私達は幻想の時間を軸にして、追体験しているだけだ。いわば、既に記録されたビデオを再生して、この世で経験しているようなものである。もっとも、どのビデオを再生するかは、私達の自由選択に任されている。
God's extending outward, though not His completeness, is blocked when the Sonship does not communicate with Him as one. So He thought, "My children sleep and must be awakened."
- extend [iksténd] : 「広げる、拡張する、拡大する」
- outward [áutwərd] : 「外側へ、外へ」
- completeness [kəmplíːtnəs] : 「完全性、完璧」
- block [blɑ́k] : 「遮る、妨害する、阻む、妨げる」
- communicate with : 「〜に連絡する、〜に通じている」
- as one : 「一つになって、一体となって」
- awaken [əwéikn] : 「目を覚まさせる、目覚めさす」
❖ "God's extending ~ "「神が外に向かって拡張することは、」"though not His ~ "「(ただし)神の完全性はそういうことはしないのだが、」神が実相世界の外に向かって幻想世界へと手を伸ばすことは、神の完全性から言ってあり得ないのだが、"is blocked when ~ "「神の子が〜したとき、妨げられる」。"when the Sonship ~ "「神の子が(分裂を解消し)一体になって神と意思疎通が出来ないとき」神の拡張は妨げられる。"So He thought ~ "「そこで、神は『我が子は眠っているから起こさなくてはならない』と思ったのだ」。神は幻想世界に自己を拡張することは本来出来ないし、もし出来たとしても、神の子との意思疎通は途絶えてしまったので、拡張しようにも拡張できない。しかし、神は神の子を見捨てることが出来ず、幻想から目覚めさせようとして、ホーリー・スピリットを神の子の下(もと)へ遣わすのである。
2. How can you wake children in a more kindly way than by a gentle Voice that will not frighten them, but will merely remind them that the night is over and the light has come?
- wake [wéik] : 「〜の目を覚まさせる」
- kindly [káindli] : 「親切な、優しい」
- gentle [dʒéntl] : 「優しい、穏やかな」
- frighten [fráitn] : 「〜を怖がらせる」
- merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
- remind [rimáind] : 「〜に思い出させる、〜に気付かせる」
❖ "How can you ~ "「あなたはどうやって、〜よりも優しく子供たちを目覚めさせることが出来るだろうか」。〜するのが一番優しい目覚めさせ方だ、ということ。"by a gentle Voice ~ "「子供たちを怖がらせることなく、しかも、子供たちに、夜が終わって光が差してきたことを単に思い起こさせる優しい声によって」。
You do not inform them that the nightmares that frightened them so badly are not real, because children believe in magic. You merely reassure them that they are safe now.
- inform [infɔ́ːrm] : 「〜に情報を与える、知らせる」
- nightmare [náitmὲər] : 「恐ろしい夢、悪夢」
- badly [bǽdli] : 「大いに、非常に、すこぶる」
- reassure [riəʃúər] : 「〜を元気づける、安心させる」
❖ "You do not inform ~ "「あなたは子供たちにthat以下を知らせる必要はない」。"that the nightmares ~ "「子供たちをひどく怖がらせた悪夢は本物ではないと」知らせる必要はない。"because children ~ "「なぜなら、子供たちは魔法を信じるものだからだ」。"You merely reassure ~ "「あなたは子供たちに、今はもう安全なのだと言って安心させるだけでいい」。目が覚めてしまえば、悪夢は本物ではないと子供自身が気付くはずだ。
Then you train them to recognize the difference between sleeping and waking, so they will understand they need not be afraid of dreams.
- train [tréin] : 「〜をしつける、教え込む、教育する」
- recognize [rékəgnàiz] : 「〜だと分かる、認める 」
- difference [dífərəns] : 「違い、差異、相違」
- between A and B : 「A と B の間の」
- be afraid of : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
❖ "Then you train ~ "「そうして、あなたは、子供たちが〜出来るように教育すればいい」。"to recognize the ~ "「眠りと目覚めの違いがわかるように」教育すればいい。"so they will ~ "「そうすれば、子供たちは、彼らが夢を怖がる必要などないと理解できるだろう」。
And so when bad dreams come, they will themselves call on the light to dispel them.
- and so : 「そこで、それだから、それで」
- will A to do : 「Aが〜することを望む」
- call on : 「求める、要求する、頼む」
- dispel [dispél] : 「〜を追い払う、払いのける」
❖ "And so when ~ "「そこで、悪い夢がやって来たとき、」"they will themselves ~ "「子供たちは、その悪夢を払拭するために光を求めようと望むことになる」。