6. Only honor is a fitting gift for those whom God himself created worthy of honor, and whom he honors.
- honor [ɑ́nər] : 「敬意、光栄、名誉」
- fitting[fítiŋ] : 「適切な、似合いの、ふさわしい」
- worthy [wə́ːrði] : 「〜に値する、〜するに足りる」
- honor [ɑ́nər] : 「〜に敬意を払う、尊敬する」
❖ "Only honor is ~ "「敬意だけが、神自ら敬意に値するとして創造した人々、そして、神が敬意を表す人々にとってふさわしい贈り物である」。神は敬意をもって神の子を創造したのだから、あなたが他者に敬意を表すことは当然であり、敬意は価値ある贈り物だ、ということ。
Give them the appreciation God accords them always, because they are his beloved sons in whom he is well pleased.
- appreciation [əprìːʃiéiʃən] : 「正しく評価、正しい認識」
- accord [əkɔ́ːrd] : 「認める、許容する、与える」
- accord A B : 「AにBを与える」
- beloved [bilʌ́vid] : 「最愛の、いとしい、愛される 」
- pleased [plíːzd] : 「うれしい、喜んだ、悦に入って」
- well-pleased : 「大変満足した」
❖ "Give them the appreciation ~ "「神がいつもその人たちに与えている正しい評価を、あなたも彼らに与えなさい」。"because they are ~ "「なぜなら、彼らは、神が心から満足する、愛すべき子なのであるから」。あなたは敬意に値する愛すべき神の子。そして、他者も敬意に値する愛すべき神の子。
You cannot be apart from them because you are not apart from him. Rest in his love and protect your rest by loving.
- apart from : 「〜から離れて、〜は別として」
- rest [rést] : 「休む、休息する、休憩する」
- protect [prətékt] : 「保護する、守る、防御する」
❖ "You cannot be ~ "「あなたは、彼らから離れることは出来ない」。"because you are ~ "「なぜなら、あなたは神から離れていないからだ」。あなたも他者も神に包み込まれている。"Rest in his love ~ "「神の愛の中で安息しなさい」。"and protect your ~ "「そして、愛することで、あなたの安息を守りなさい」。
But love everything he created, of which you are a part, or you cannot learn of his peace and accept his gift for yourself and as yourself.
- learn of : 「〜を知る」
- accept A as B : 「AをBとして受け入れる」
❖ "But love everything ~ "「しかし、神が創造したものをすべて愛しなさい」。"of which you ~ "「あなたはその一部なのだから」。あなたが神の愛の中で安息し、神を愛するように、あなたの同胞すべてを愛しなさい。"or you cannot ~ "「さもなければ、あなたは、神の平和を知ることは出来ないし、」"and accept his ~ "「あなたに対する神の贈り物をあなた自身として受け入れることが出来ないだろう」。神の贈り物をあなた自身の命として受け入れることが出来なくなってしまう。
You cannot know your own perfection until you have honored all those who were created like you.
- perfection [pərfékʃən] : 「完全、完成」
❖ "You cannot know ~ "「あなたは、〜するまでは、あなた自身の完全性を知ることは出来ない」。"until you have ~ "「あなたが、あなたと同じように創造されたすべての人々に敬意を払うまでは、」あなたの完全性を知ることは出来ない。
7. One child of God is the only teacher sufficiently worthy to teach another. One Teacher is in all minds and he teaches the same lesson to all.
- sufficiently [səfíʃəntli] : 「十分に、足りて」
- worthy [wə́ːrði] : 「〜に値する、〜するに足りる」
❖ "One child of God ~ "「一人の神の子は、もう一人の別の神の子に教えるのに十分足りる唯一の師である」。"One Teacher is ~ "「一人の師がすべての心に住まい、彼はすべての心に、同じレッスンを授ける」。ここの"One child of God"「神の独り子」は、イエス・キリストに限定して言われた言葉ではない。"One Teacher"「一人の師」はホーリー・スピリットのことである。神の子一人一人の心の中にホーリー・スピリットが住まい、師としてレッスンを授け、神の子の心を正しい方向に導いてくれる。したがって、ホーリー・スピリットの住まう神の子は、たった一人でも、他の神の子に教えることが可能である。
He always teaches you the worth of every Son of God, teaching it with infinite patience born of the infinite love for which he speaks.
- worth [wə́ːrθ] : 「価値、財産」
- infinite [ínfənət] : 「無限の、計り知れない」
- patience [péiʃəns] : 「忍耐、我慢、辛抱強さ」
- be born of : 「〜から生まれる、〜のもとに生まれる」
- speak for : 「〜の代弁をする、〜を物語る」
❖ "He always teaches ~ "「彼はいつもあなたに、神の子一人一人の価値を教えている」。"teaching it with~ "分詞構文、単純接続、「彼が物語る無限の愛から生まれた無限の忍耐をもって、そのことを教えている」。ここの"He"も、ホーリー・スピリット。あなたが心の中のホーリー・スピリットの声に耳を傾けることがなくても、ホーリー・スピリットは我慢強くあなたに語りかけている。
Every attack is a call for his patience, since his patience can translate attack into blessing. Those who attack do not know they are blessed.
- call for : 「〜を求めて呼ぶ、〜を呼び求める」
- translate [trænsléit] : 「〜を翻訳する、訳す」
- blessing [blésiŋ] : 「恵み、恩恵、承認」
- blessed [blésid] : 「祝福された、神聖な」
❖ "Every attack is ~ "「すべての攻撃は、ホーリー・スピリットの忍耐を求める叫びである」。"since his patience ~ "「なぜなら、ホーリー・スピリットの忍耐は、攻撃を敬意に翻訳することが出来るからである」。"Those who attack ~ "「攻撃する者は、彼らが敬意を払われていると知らないのだ」。攻撃する者は、鏡に映った自分自身を攻撃している。無意識的に、自分は神の愛に値しないと思っているからだ。愛に値するものを奪われたと思っている。その思いを外部に投影して他者を攻撃するのである。しかし、裏を返せば、それは愛を求める叫びである。愛を取り戻したいのだ。ホーリー・スピリットは、神の子はみんな価値があり、敬意に値すると、忍耐強く教えてくれる。
They attack because they believe they are deprived. Give, therefore, of your abundance, and teach your brothers theirs.
- deprive [dipráiv] : 「奪う、取り上げる、剥奪する」
- give of : 「〜を惜しみなく与える」
- abundance [əbʌ́ndəns] : 「多量、豊富、多数」
❖ "They attack because ~ "「彼らは、奪われたと信じているので攻撃する」。"Give, therefore ~ "「したがって、あなたが豊富に持っているものを惜しみなく与えなさい」。"and teach your ~ "「そして、あなたの同胞に、彼らもその豊富なものを持っているのだと教えなさい」。ここの"theirs"は「彼らのもの」という意味だから、「彼らが持っているものを教える、彼らも豊富なものを持っていると教える」と解釈した。いずれ、攻撃する者は、実は、奪われているのではなく、自分が豊富にもっていることに気付いていないだけなのだ。彼は神の愛に値し、誰からも愛は奪われない。それは神の豊穣であり、そのすべてを神から継承している。
Do not share their illusions of scarcity, or you will perceive yourself as lacking.
- share [ʃέər] : 「〜を分かち合う、共有する」
- scarcity [skéərsəti] : 「不足、欠乏」
- lacking [lǽkiŋ] : 「不足して、欠けている」
❖ "Do not share ~ "「彼らの抱く、不足しているという錯覚を分かち合ってはいけない」。"or you will ~ "「さもなければ、あなたは自分自身が不足していると知覚するだろう」。不足感、欠落感は錯覚である。神の世界に住まう心はすべてを持っている。それに気付いていないだけなのだ。お分かりのように、ACIMで言うところの不足とは、物質的不足ではない。愛の欠如感、真実の欠如感である。それが罪の意識を生み出し、恐れを抱かせる。恐れが攻撃性をかき立てるのだ。